決算カードの見方 入手先と主な欄、比較のコツ

決算カードとは

決算カードは、総務省が毎年度実施する地方財政状況調査(決算統計)の結果をもとに、都道府県と市町村ごとに普通会計の歳入・歳出決算額と各種の財政指標を1枚にまとめた資料です。自治体の財政を調べるとき、最初に開くべき資料がこれです。A4判1枚に数百の数字が詰まっているので最初は面食らいますが、欄の構成はどの自治体も同じなので、一度読み方を覚えれば全国どこでも使えます。

どこで手に入るか

  • 総務省: 「地方財政状況調査関係資料」のページに、2001年度(平成13年度)分から最新年度分までの決算カードが都道府県別・市町村別に掲載されています。2024年度(令和6年度)決算分は2026年3月に公表されました。市町村分はHTMLのページから各団体のカードを開く構成です。
  • 都道府県: 多くの都道府県が、県内市町村の決算カードや「財政状況資料集」をまとめて公開しています。県内の市町村を横に並べるときに便利です。
  • 各自治体: 財政課のページに自団体のカードを掲載している自治体が多く、過去の年度までさかのぼれることもあります。

総務省は決算カードに加えて、同規模・同産業構造の自治体と比べる「類似団体比較カード」も公開しています。

主な欄の読み方

基本情報

カードの上部には、人口、面積、産業構造、職員数、議員定数などが載ります。人口は調査年度の1月1日現在の住民基本台帳人口、面積は10月1日現在の国土地理院の調査によります。他の自治体と比べるとき、まずこの人口で規模をそろえてください。

歳入

地方税、地方譲与税、地方交付税、国庫支出金、都道府県支出金、地方債などの決算額と構成比が並びます。地方税の内訳(市町村民税、固定資産税など)も読めます。使い道が自由な一般財源と、使い道が決まっている特定財源の区別は、自主財源と依存財源で説明しています。

歳出(性質別)

人件費、扶助費、公債費、物件費、普通建設事業費などに分けた表です。人件費・扶助費・公債費を合計した義務的経費と、普通建設事業費などの投資的経費の構成比を見れば、その自治体のお金の使い方の硬さがわかります。

歳出(目的別)

議会費、総務費、民生費、衛生費、土木費、教育費などの行政分野別の表です。住民にとっては、こちらの方が「何に使っているか」を実感しやすい区分です。

財政指標

財政力指数、経常収支比率、実質公債費比率、将来負担比率、実質収支比率、ラスパイレス指数などがまとまっています。経常収支比率のかっこ内は、減収補塡債特例分と臨時財政対策債を除いて計算した数値です。各指標の意味は経常収支比率と健全化判断比率の解説を参照してください。

他市と比べるときのコツ

  1. 人口規模をそろえる。人口10万人の市と1万人の町では、1人当たりの経費も指標の水準もまったく違います。総務省の類似団体区分か、人口規模のクラスで相手を選んでください。
  2. 1人当たりに直す。決算額そのものではなく、人口で割った額で比べると、規模の差を吸収できます。
  3. 同じ年度で比べる。制度改正や経済情勢で全国一斉に数値が動く年があります。
  4. 特殊要因を確認する。大型施設の建設年や災害復旧の年は、投資的経費と地方債が跳ね上がります。5年程度の推移を見て、単年の突出を見分けてください。
  5. 普通会計の範囲を意識する。決算カードは普通会計だけの数字です。水道や病院などの公営企業会計や、一部事務組合の負担は含まれません。

お住まいの市区町村の値は、このサイトの自治体ページで同規模の自治体と比べられます。都道府県一覧から探してください。

出典

このサービスは、政府統計総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)「社会・人口統計体系 市区町村データ」をもとに株式会社フィーノが集計。